【企画概要】
——かつて中川宋淵という者が飯田蛇笏のもとに入門を願いに訪れたところ、蛇笏は宋淵にこれまでの作を示すように求めた。
秋晴れや火口へ落ちる砂の音
すると蛇笏は「その句は、火口へ、ではいけない。火口を、としなさい」と即座に指摘した。——
(『飯田龍太全集 第七巻 俳論・俳話Ⅰ』(角川学芸出版、2005年)に拠る。)
助詞の効果。
それは、定型詩としての俳句を縁の下から支える言葉への熱いまなざしである一方で、俳句上達に向けてハウツー的に語られがちなテーマでもある。
今回は「”上達のための助詞論”よりも更に一歩踏み込んで、助詞に迫りたい」という欲求に従い、敢えてミクロな世界にフォーカスすることで、ひいては「俳句とは?」というぼんやりとした問いに一点の刃を突き立てようという逆説的な試みである。
とりわけ「を」は前掲した蛇笏のエピソードのように、最もクリティカルに句を操ってしまう魔術的な助詞だろう。
「を」はどこから来たのか。「を」は何者か。「を」はどこへいくのか。
たった1文字、されど1文字。
めくるめく「を」の不思議を、めぐります。
〈パネリスト〉
大塚凱 ・ 堀切克洋 ・ 柳本々々 ・ 黒岩徳将(司会)
【日程】
2018年3月25日(日) 13時30分〜16時30分(13時15分受付)
【場所】
家庭クラブ会館 大会議室(新宿駅 徒歩8分)
〒151-0053 東京都渋谷区代々木3-20-6
【参加費】
一般 1000円
学生 500円
学生(協会員)・高校生以下 無料
【申込・問い合わせ】
要申込
青年部アドレス genhai.seinenbu@gmail.com
現代俳句協会事務局 TEL 03-3839-8190 / FAX 03-3839-8191
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