【企画概要】
「1970年代ごろから俳壇は「龍太の時代」だった」(長谷川櫂「読売新聞」二〇〇七年二月二十八日付)とあるように、現代に至るまで多くの俳人に影響を与えている巨星・飯田龍太。伝統俳句の雄として語られることの多い龍太だが、今回青年部委員で『山廬』を訪問し、ご子息の飯田秀實氏に案内いただき体感することで、龍太句から立ち現れる風景を異なる観点で捉えることができるのではないかと考えた。今回は、龍太随筆の次の言葉も手がかりにして、「その場所で俳句を作るということ」という論点を中心に語り、「俳句の聖地」とも呼ばれる山廬の場所としての磁力と、龍太の真(まこと)に迫る。
多分これから、あなたたちも、句会とか吟行会とか、いろいろと旅をされる機会があるだろうと思うが、そんな折には、いたずらに美しい風景ばかりに目を向けず、そこに生涯住みつくことになったらどうだろうか、と考えてみることだ。つまり、他郷を故郷のごとく、逆にまた故郷にあっては、時に他郷のおもいをこめて四時見なれた風景を改めて見直してみることである。
(俳句は石垣のようなもの(「読売新聞」昭和五十年一月三十一日)より)
満月に目をみひらいて花こぶし『百戸の谿』
一月の川一月の谷の中『春の道』
大寒の一戸もかくれなき故郷『童眸』
かたつむり甲斐も信濃も雨の中『山の木』
【日時】
2023年5月1日(月)17時〜20時
【タイムテーブル】
①第一部 飯田龍太の「山廬」とは
17:00-17:30山廬のご紹介、訪問のご報告
②第二部 飯田龍太句を考える
17:30-18:15 委員の個別発表
18:15-18:30 休憩
18:30-19:00 クロストーク
19:00-20:00 飯田秀實さんに聞く 山廬・飯田家に関する質問タイム
【形式】
オンライン(zoom)
※アーカイブ放送もあります。
【出演者】
黒岩徳将(現代俳句協会青年部長)
加藤右馬(「山河」「街」)
加藤絵里子(「山河」)
ゲスト:飯田秀實氏(一般社団法人山廬文化振興会 )
【参加費】
500円
(高校生は無料)
【申込方法】
以下のフォームからお申し込みください
https://forms.gle/Q2JJ1Yxyqdp7X5WS8
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