2018年12月22日土曜日

『新興俳句アンソロジー 何が新しかったのか』注文フォーム

3年半がかりで企画していた書籍、ようやく完成しました。

『新興俳句アンソロジー 何が新しかったのか』
(現代俳句協会青年部・編、ふらんす堂)

昭和初期に綺羅星のごとく時代を駆け抜けた、新興俳句の作家たち 現代俳句の源流をなす運動の全貌を概観する、画期的な一書!

・新興俳句運動に関わった44名の俳人についての評論+各100句抄
・新興俳句にまつわるコラム13篇

そのほか新興俳句とは何だったのか、新興俳句全体の名句100など、盛りだくさんの440ページです。新興俳句の担い手の多くが若者たちだったように、現代の若手俳人に広く執筆協力を仰ぎました。各執筆者の労作がぎゅっと詰まった、資料的価値の高い一冊となっています。

注文フォーム、できました。

『新興俳句アンソロジー 何が新しかったのか』注文フォーム


通常定価2,592円(税込)+送料360円=2,952円のところ、
2018年1月末日までのご注文で、税込・送料込 2500円 にて販売いたします。
(その他の通販より、ちょびっとだけお得です)
この機会にぜひ、今の俳句の豊穣を作り出した源流へ旅をしてみませんか。

ご注文、お待ちしております。



=======以下、書籍概要========

【企画意図】
昭和初期の新興俳句運動によって、俳句の可能性は大きくひらかれた。
ところが現在、彼らの句集の多くは絶版となり、新興俳句運動に関わった俳人の作品が読める書籍は非常に少ない。このままでは、新興俳句の成果が十分に検討されることなく、新たな読者の心を打つ機会も失い、俳句史の彼方に埋没してしまう。
現代に生きる人々が、新興俳句運動やその作家について知り、考える手引きとなるような本を作りたい。それが企画の意図である。

【書籍の特徴】

・現在ではその多くの句集が絶版となり、その作品に触れることがなかなか叶わない、新興俳句作家44名に対する評とその作品が読める、たぐいまれなるアンソロジー

・現代俳句に多大なる影響を与えた新興俳句を一冊で振り返ることのできる歴史的価値

・新興俳句の中心となった作家たちと同世代の、10~40代の若手俳人、全56名が執筆協力。現代の若手の書き手を一望する一書ともなっている

・これまでは新興俳句作家というと、当時運動の中心で活躍した俳人が挙げられてきたが、このアンソロジーでは、新興俳句運動に関わり影響を受けた俳人を、より広く取り上げた。人間探求派としてカテゴライズされた石田波郷や加藤楸邨も、新興俳句時代の「馬酔木」から出てきた作家であり、戦後に活躍する桂信子や佐藤鬼房らも、初学時代を新興俳句誌で過ごした。プロレタリア俳句の栗林一石路や橋本夢道も、時代に生きるリアリズムを追求した、新興俳句の並走者だ。各俳人を新興俳句という文脈に置くことで、新興俳句が俳句界に及ぼした影響をあぶりだしたかった。
新興俳句をより大きな枠組みで捉えようという新たな認識を提示する一冊でもある。

・現在に出版する意義として、平成が終わり新しい時代が始まる今だからこそ、時代と向き合い言葉と格闘した新興俳句に学ぶべきことがある。ポエジーや美を追求した句、戦争や社会を見つめた句。新興俳句の豊穣の海を、次世代へ手渡すための一書。

〈収録作家〉全44名
安住あつし、阿部青鞋、石田波郷、石橋辰之助、井上白文地、片山桃史、桂信子、加藤楸邨、神生彩史、喜多青子、栗林一石路、高篤三、斎藤玄、西東三鬼、佐藤鬼房、篠原鳳作、芝不器男、嶋田青峰、杉村聖林子、鈴木六林男、高屋窓秋、竹下しづの女、富澤赤黄男、永田耕衣、中村三山、仁智栄坊、波止影夫、橋本多佳子、橋本夢道、東京三(秋元不死男)、東鷹女(三橋鷹女)、日野草城、平畑静塔、藤木清子、古家榧夫、細谷源二、堀内薫、水原秋櫻子、三谷昭、三橋敏雄、山口誓子、横山白虹、吉岡禅寺洞、渡邊白泉(仮名順)

〈コラム〉全13 連作と新興俳句、新興俳句における無季俳句、映画と新興俳句、〈現代詩〉と新興俳句、新興俳句と短歌、新興俳句と戦争、新興俳句と口語、新興俳句と都市、新興俳句におけるプロレタリア俳句、新興俳句周縁の作家、新興俳句の女性たち、新興俳句と虚子・素十、新興俳句と弾圧

0 件のコメント:

コメントを投稿