2019年6月3日月曜日

子育て俳句フォーラム報告

2019519日、現代俳句協会青年部第159回勉強会「子育て俳句フォーラム」が荒川区・ゆいの森あらかわで、開催されました!
総勢約30人、また多くのお子さんも一緒にご参加いただきました。

パネリストの西川火尖さん、野口る理さん、山口優夢さん、司会の神野紗希さんが、子育てにまつわる句や子育てを題材にした自作の句のについて話や、子育てを通じて俳句に思うことなど、議論が尽きない1時間半でした。
子育てに限らず、様々な事情を持った方が俳句に参入できるよう俳句のバリアフリー化が必要という提言が印象的でした。


後半は参加者の方とパネリストの方の事前投句による、句会を開催。


句会の一番人気は、「絵本からはばたく音のする午睡(箱森裕美さん)」でした。この羽ばたきを絵本の中のものとするか、外の実景とするかで分かれましたが、どちらにせよ鳥と言わずに鳥(しかもたくさんの!)の動きを思わせています。
余談ですが、「青葉若葉絵本の中の猫が死に(パネリストの山口優夢さん)」、「万緑や見開きに描かれて鬼(諏佐英莉さん)」という俳句を見たとき、自然と『100万回生きたねこ』や『ないた赤おに』を思い出しました。子どものころの絵本との幸福な記憶が、今ここで句の読みを広げてくれたことを嬉しく思いました。

(当日スタッフ 高瀬早紀 中矢温 記)

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