手紙(書簡)と俳句をバトンパス形式でつないでいく連載企画『現代俳句書簡』。
第1回は、板尾奈々美さんから榎本佳歩さんへのお手紙と俳句をお届けします。
榎本佳歩さまへ
お久しぶりです。
今年はかなり過ごしやすい秋が来てくれてうれしいですね。
以前松山でお会いして以来、このようなかたちでまたご一緒できる機会があることをうれしく思います。
リレー書簡。つまりは交換日記みたいなもの?と思いながら書きはじめています。
ちがったらこっそり教えてください。
そして、わたしは手紙をあまり書かないタイプの人間なので、手紙とはちょっとちがう感じになってしまうかもしれないことをご容赦ください。
◇ ◇ ◇
正確には、手紙は書くけれど書いても渡さ(せ)ないことが多い。
わたしはつい書きすぎる/しゃべりすぎる癖があるから、この手紙をもらっても困るかもしれないと手が止まってしまったらさいご。
便箋に清書して、封筒に入れるまでして、それきり。奥底にしまいこんでしまう。
この手紙には出さないという選択肢はもちろんないから、それはもう毎日書いては消してを繰り返していて、この一通を走りきることができているのか不安だ。
リレーということは手渡す人がいて、わたしが走り切ってバトンをつながなければならないから。
書きなおす手紙のついに蝶となる
息を継ぐでもくるしくて十月来
(不安まで手渡していませんように!)
◇ ◇ ◇
この夏、わたしははじめて琵琶湖と日本海を見た。
愛媛と高知の県境、つまり山で生まれ育ったわたしにとって海はまぶしいもので、果てしない大きな水の広がりはいくつになってもうれしい。
琵琶湖のビーチへ向かう人たち、メタセコイア並木、天井を突き抜けるお箸、恐竜博士、人魚の伝説、天橋立、舟屋などなど…真夏の日差しに灼かれながら、ときにスコールに見舞われながら旅をした。
ここ数年、県外に行くときはほとんどアイドル(ハロプロがだいすき!)のコンサートのためで、観光目的の旅行には行けていなかったからほんとうにわくわくした。
また行けるだろうか。
◇ ◇ ◇
お手紙なのかエッセイなのか、かなりあいまいな感じになってしまった気がします。むずかしい。
国内に絞っても、行ってみたいところはまだまだたくさんあるし、ちゃんと叶えようと思っても、生きているうちにぜんぶの場所に行くのはむずかしいだろうなあと改めて思いました。
ということで、榎本さんの最近旅行で行った場所・もしくは行ってみたい場所をぜひ教えてほしいです。
それでは、また。
板尾奈々美より
☆ミミミ
青りんごだったら思い出しやすい
横顔に気付いてはずすサングラス
ソーダフロート悪夢がのせられても、でも
おしゃべりしすぎちゃうロコモコにパセリ
決めてあげるたとえば茄子のたべかた
アイスこぼすぜんぶが欲しくなったでしょ
ゆーれいのえふぇくとかけちゃうよ☆ミミミ
(夏をすこしだけおおめに置いていきます!/ありがとうございました!)
【お問い合わせ先】
本企画に関するお問い合わせは、以下のメールアドレスまでご連絡ください。
📧 genhai.seinenbu@gmail.com
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