【企画概要】
蜜柑山の中に村あり海もあり 藤後左右
座礁船そのまま暁けぬ蜜柑山 芝不器男
共に剥きて母の蜜柑の方が甘し 鈴木榮子
をとめ今たべし蜜柑の香をまとひ 日野草城
農村、海、山、家族、家庭、親子、香り、甘み、酸味……といった伝統的なイメージを「蜜柑」という季語は内包しています。そして、「蜜柑」「柚子」「九年母」「蜜柑の花」……など柑橘に関する季語は四季を通じて豊かに存在しています。一方で、「せとか」「甘平」「邪払」など歳時記に掲載されていない柑橘も数多くあります。俳人の皆さん、歳時記に載っていなければ季語として機能しないってことはないですよね?
1個1000円以上する高級品種が誕生したり、駅でフレッシュオレンジジュースが飲めるようになったりと、用途も日々進化している柑橘の世界。第184回現代俳句協会勉強会では、「柑橘」という季語の視点から、俳句におけるイノベーションの可能性を探ります。
ゲストに柑橘のプロフェッショナルであり、日本中の柑橘を知る「株式会社みかん」代表・柑橘キュレーターの清原優太さんをゲストにお迎えします。新品種を含めた多様な柑橘の世界を知ることで、俳句における「現代の柑橘」をどう詠むかを一緒に考えてみませんか。今回は勉強会をより楽しむために、清原優太さんが講演で紹介する柑橘を食べ比べることができる特別柑橘セットもご用意。
<清原優太さんからのメッセージ>
勉強会実施の時期は柑橘シーズン真っ最中です!旬の柑橘の紹介や、柑橘の楽しみ方を紹介する予定ですが、希望者には実際に特徴際立つ柑橘を食べ比べられる特別セット(3-4品種程度の食べくらべセット、3,300円予定)も当日までに届くようにご用意します。ぜひ、旬の柑橘を楽しみながら俳句を詠んでみてください。
株式会社みかんと清原優太さんの紹介はこちらから
https://mikan-inc.net/
※注文方法などは日程確定後、改めてご案内いただく予定です
【場所】
Zoom(後日オンラインアーカイブを配信)
【日時】
11月16日(日) 13:00〜15:30
【パネリスト】
清原優太(株式会社みかん代表・柑橘キュレーター)
大西美優(現代俳句協会青年部委員)
【句会司会進行】
黒岩徳将(現代俳句協会青年部部長 街)
【参加費】
800円(高校生は無料)※青年部活動のため、カンパも募らせていただきます
【タイムテーブル】
13:00-13:05 あいさつ・パネリスト紹介・企画趣旨紹介
13:05-13:15 基調発表「俳句にとって蜜柑とはなにか蜜柑にとって俳句とはなにか」大西美優
13:15-14:15 清原優太氏講演「柑橘の眺め方」
14:15-14:30 休憩 (柑橘で一句)
14:30-15:30 柑橘を詠み込んだ句会 質疑応答
【お申し込みURL
https://forms.gle/Xq2aRv42rondKyFr9
【問い合わせ先】
genhai.seinenbu@gmail.com
皆様のご参加をお待ちしております!
現代俳句協会青年部